バスン団で、「飛竜りゅう太くん」という作品を発表しました。
これは、僕が小学校の頃に創作したキャラクターの物語です。
学校の帰り道にある小高い山に誰のお参りも来ない寺社もしくは
祠があって、そこには小さな竜神の使いが棲まわっていた・・・
っていう発想から描き始めた作品です。
小学生の頃に考えたものだから、りゅう太の存在は精霊
なのか、神の使いなのか、魂の象徴なのかなんて事は
まるっきり判然としない設定でした。
それでも愛着があってか、このキャラクターはずっと僕の中に
居続けました。
キャラクターデザインもほとんど変わっていません。
いや?(笑)変えていないだけなんですよ。
そんなりゅう太をどうしようかと。
何度かお話を考えては、書き直し、書き直してはまた・・・と
ずっとそんな調子でした。
思ったような話が出来上がらないんですね。悔しかった。
で、起承転結とか、うまくまとまっているとかそんな事考えずに
自分の思うままに描き綴ってみようと思い立ち、ページ数も考えず
描き続けました。
今から10年以上前のことです。
そして出来上がったのが、本作です。
タイトルもつけませんでした。子供と竜神であるりゅう太が絡むと
いう設定だけを残しているだけです。
ページ数にして80数ページ。
いろいろ出版社にも持込しましたが、ページ数があるということと、
荒削りなのと、商業誌向きでない雰囲気というのがあって良い評価を
得られませんでした。
仕方ないです。ほんとに独りよがりで描いたようなもんですから。
でも、ずっと原稿をそのままにしていたのを友人が本という形にだけ
でもしてみたら、というので確かに独りよがりで描いたものだから
輪をかけて独りよがりに本にしてみるのもいいかと一人合点して
作ってみたのでした。
それでも当時一生懸命描いたものだけあって本にしてみると更に
愛着が湧いたというか、まあ悪くないのかなと。
これも独りよがりですね(笑)
同人誌即売会に出してますので、もし立ち寄っていただいて興味を
持たれたら立ち読みしていただけたらと思います。