9.05.2008

ゼクーン物語の発端

ゼクーンが生まれたきっかけを書いておこうと思います。実は僕が専門学校に行っていた頃に誕生しました。アニメーション科に通っていた僕は同じクラスで出会った友人たちと廻しマンガというものをすることになりました。アニメーション科に来ているからといって全員がマンガを描くという訳でもないのに、気軽にやろうよという事で5人くらいのローテーションを決めて始まりました。トップバッターが僕でした。兎に角、交換日記形式でマンガをというコンセプトではあったので、内容や、傾向なんて決めずに始めてたものだから、僕の描きだす最初の1ページが結構重要だという空気が広がっていき、思い切って描きだしたそのページにみんなの注意が集まって変な緊張感が高まっていたのを思い出します。僕個人としては、僕がどんなものを描いたとしてもみんなそれぞれが何かしらイメージを引っかけたり、全く別な話を展開したりといった自由な展開をしてくれるだろうと思っていました。で、描きだしたそのページは2人の男性キャラが宇宙船にのって何処かへ急いでいるという出だしになりました。これでメカものが好きな友人と苦手な友人の反応がはっきり分かれ、それぞれのテンションがそのときに決まったようでした。後はみんながどんなに調理するかで僕の手元に戻ってきたときに、その展開のとんでもなさを楽しもうと思っていたのですが、なんだかそのSF路線で話が展開していたのです。むむむ・・・。それでもいいのかなと思いつつ、誰が原因だよと冗談で突かれつつ、そのままになっていきました。しばらく経って、僕は、何なら僕個人で細かく設定を決めて無理にでも自分の好きな展開に持って行こうかなと少しずつディティールを決めていきました。その内、学校の課題も増えたり、それぞれの予定もあって個人個人がマンガをすぐに描いたり、数ページを描きためて持ってきたりすることがなかなか出来なくなってきて、気がついたら僕が何ページも描いているという状態でした。それでも友人たちに描き足してもらったりと、最終的にはスケッチブックを5冊ほどになったと思います。その時に考えていたことや、設定などが頭に残り、描いてきたゼクーン物語とは明らかに違ってしますけど、何度か練り直して今回描こうとしているゼクーン物語になったのです。せっかく産声を上げた設定の種をもっと広げ立派にしてあげたいなと思っています。

0 件のコメント: