9.05.2008

パイプで駆動するメカニズム

このゼクーンフォトンに出てくるメタルレーベンというロボットの設定で機体内部に硬質パイプが人間の筋肉のごとく張り巡らされているというものがあります。これについては、今から10年近く前になるのでしょうか、テレビのニュースでロボットの制作に関わっている人たちの話題を取り上げていました。。今でこそAIBOだとかで馴染みのあるロボットですが、そのころはまだ、ボールを握ることが出来るのに、卵はうまく握れないというところで研究をしていた時代です。そこで、センサーを開発するという事とは別に握るものが柔らかくても握る側が柔らかくタッチできれば・・・といった方向で開発されてたものがあって、それがこのパイプを使って対象物を挟む、掴むというものでした。それをみたとき、ロボットの仕組み全体をそれで稼働させたらどうだろうという、マンガ的発想を全面に押し出してネタにしようと考え、ゼクーンに応用したのです。その後、ファジーセンサーなどの発達、学習するシステムといったものが掴むための素材を選ばなくなり、パイプを使っての研究はもう流行らなくなったのだろうなと思っていたら、ラスベガスのホテルで自動からくりの人形劇をしているその人形の動きの再現のためにパイプを使って人間らしい動きを作り出していたのを見ることが出来、少なからず、実用性はあるんだなと安心した次第です。でも折角のアイディアをこのマンガで大きく飛躍させて楽しんでみようと思います。

0 件のコメント: